【神奈川】中越地震被災者向け県営住宅　入居者ゼロ

生え際ピンチφ ★

県が新潟県中越地震の被災者受け入れのために用意した県営住宅など二十五戸の入居者が
現れず、空いたままになっている。現地では避難所もなくなって仮設住宅などへの入居が始
まっており、このまま残しておくべきかどうか、県は対応に困っている。
空き家になっているのは、横須賀、大和市、川崎市多摩区にある、県営住宅と民間から借り
上げた公共賃貸住宅。

「被災者支援」のため、家賃と敷金は免除。当面三か月としている入居期間も、過去の実績から
最長三年程度までの延長も可能だという。各戸には、照明器具やガス台なども備えられ、支援団体
から寝具も提供されるなど、「被災者が、体ひとつで来てもいいように準備した」(県土整備部担
当者）。

県では、十一月三日から県内八市町が提供した六十戸分と合わせて入居者を募ったが、年内の申し
込みは全体で六件。県土整備部では、被災地から遠いことなどから、敬遠されたとみている。結局、
辞退者も出たため、横浜、横須賀市の市営住宅の計三世帯の入居が決まっただけだった。

今回の二十五戸は、建て替え時に空いた住戸を手直しするなどして用意したもので一般向けとは別
枠になっているが、「通例では県営住宅の申し込みには募集枠の十倍から二十倍近い応募があるのに」
と、担当職員も拍子抜けした様子。

同部では、今後、新潟県と連絡を取るなどして対応を検討するが、「もう、引き合いがないのかど
うか、よく分からない。一か月ほど様子を見た方がいいのかどうか」と思案顔だ。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news002.htm

【神奈川】中越地震被災者向け県営住宅 入居者ゼロ

【神奈川】中越地震被災者向け県営住宅　入居者ゼロ