【長野】イノシシ大暴れ、高校で２人突き飛ばし

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　９日午後0時40分ころ、長野市松代町西条の
松代高校にイノシシが入り込み、玄関や教室の
ガラスを破るなど校舎内で暴れ、屋外を歩いていた
同高１年の女子生徒２人を突き飛ばして逃げた。
その後、イノシシは同高から約1.5キロ離れた
松代町東条の道路上で、歩いていた男性（７３）の
右手首にかみついたり、自転車に乗っていた
男性（８０）に突進。たまたま目撃した、
現場近くの市猟友会員に射殺された。

　長野南署や松代高校などによると、女子生徒２人は、
部活動で登校し、校舎の外を歩いている時に後ろから
イノシシに突き飛ばされたという。１人は太ももを打撲、
１人は足首を切る軽いけが。男性２人も軽傷を負った。
イノシシは体長約１４０センチ、体重約１１０キロの雄の成獣だった。

　松代高校では、正面玄関のドアガラス２枚が割れたほか、
１階の２年生の教室内も窓ガラスが割れたり、机やいすが
倒れたりした。また、校舎内外で多くの血痕が見つかっており、
何らかの理由で傷を負ったイノシシが校舎内を走り回ったらしい。
猟友会によると、猟犬に追われて山から出てきた可能性もあるという。

　校内で停車中の車内にいて、後部にイノシシが
ぶつかってきた同高の斎藤直史教諭（４６）は
「（バックミラー越しに）黒い大きな固まりが来たと思ったら
イノシシだった。すごい速さだった」。西村昭男校長（６０）は
「こんな学校の中にまで飛び込んでくるなんて…。
学校が休みだったのが不幸中の幸い」と話していた。

http://www.shinmai.co.jp/news/20050110/mm050110sha6022.htm